カット

カットはダイヤモンドの美しさに対し人間が関与する部分であり、他の3つのCに重大な影響を及ぼします。

カットによって色を強調することもインクージョンを隠すこともできます。

今日のデザインは、ダイヤモンドに見られる独特の美しさを引き出そうと努力した人々が何百年にもわてって研究、実験した結果です。

しかし、カッターも最高の美しさを引き出すことと最大の歩留りとで選択を迫られ、妥協することも結構多いのです。

1個の原石を分析する際、カッターはその石の可能性を見極めた上で、最も価値のある特徴の組み合せになるよう計画を立てる必要があります。

4Cという用語の場合、カットはダイヤモンドのスタイルとメイクを含みます。

スタイルはファセット配置の基本的なパターンを意味する場合と、石の形状を意味する場合と両方を指している場合がある。

メイクはプロポーションとフィニッシュを意味する。

大抵のダイヤモンドは、3つの基本的なファセット配置(ブリリアント、ステップ、ミックス)のうちの1つを採用している。

ブリリアントのファセットパターンは石の中央からエッジに向かって放射線状に並び、ファセットの形は三角形、もしくは三角形の組み合わせである。

ステップカットはファセットがガードルと平行に同一中心の列を作っている。

ミックストカットはブリリアントとステップファセットを組み合わせている(普通はクラウンがどちらかでパビリオンは、もう一方のスタイルである)。

標準ラウンドブリリアントのクラウンは中央に大きなテーブルファセットがあり、ガードルエッジに向ってベゼルファセットが放射線状に並んでおり、

パビリオンメインがキューレットからガードルに放射状に広がっています。

エメラルドカット(最も一般的なステップカット)のクラウンにも中央に大きなテーブルがありますが、これはファセットの列で囲まれています。

最初の列の下に別に列があり、その列の下に又別の列があります。(この状態を「ステップ」という。)

ミックストカットは通常、クラウンにステップファセットがあり、パビリオンにブリリアントファセットがありますが、時折これが逆になっていることもあります。

多くのダイヤモンド専門家の考えでは、輝きを最大に引き出すのはブリリアントで、色を最高に見せるのはステップカット、2つを組み合わせたのがミックストカットです。

シェープとは、石に枠付けした際に見られるガードルの輪郭のことです。

ラウンドが最も一般的なダイヤモンドシェープです。

スクエアまたは長方形(ステップファセットがあれば、エメラルド カットと呼ばれる)、マーキース、ペアー、オーバル、ハートなどが最も知られているファンシーシェープですが、このほかにもトライアングル、スター、フィニッシュ、バード、蝶、クロス、シールド、ホースヘッド、クローバー、リーブズなど種々様々な幾何学模様のファンシーシェープがあります。

一部の形はブリリアントかステップカットのいずれかです。

例えばラウンド、マーキース、ペアーおよびハートは通常ブリリアントとしてカットされます。

エメラルドカットは多くの幾何学的カットと同様、常にステップカットです。

しかし、大半の専門家は誤解される恐れがある時は、常に「長方形ブリリアント」とか「八角形ステップカット」といった長い表現方法を用いています。

どんなカッティングスタイルでも魅力的ですが、プロポーションが鍵となります。

様々な部分やファセットの寸法と角度の関係が、ブリリアント、スパークル、ファイアー(ダイヤモンドの外観上の最も重要な要素)を美しく発揮させます。

フィニッシュとして考慮される特徴は一般に、ダイヤモンドの外観にはほとんど影響を及ぼしませんが、クラリティやプロポーション評価の微調整要因となっています。

ダイヤモンドの4C INDEX:

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