カラット重量

ダイヤモンドの重量がいかに正確に測定されるか

1個のダイヤモンドが別のダイヤモンドより重いと言えば、その意味は一般的に理解されますが、ダイヤモンドの重量がいかに正確に測定されるか理解している消費者はほとんどいません。

大抵の宝石と同様、ダイヤモンドはメトリックカラットで測定されます。

1カラットは0.2グラムに等しくなります。

(常衡0.007(1000分の7)オンスがわずかに上まわる。言い換えられると、1オンスとするには、ほぼ142カラット必要です。)

しかし、極めて高価な物の場合はこれでも十分正確とは言えません。

比較的安いダイヤモンドの場合でさえ、ほんのわずかカラットが違うと何百ドル(最高品質のダイヤモンドでは何千ドルも)もの差が生じます。

このため、ダイヤモンド業界では、1000分の1カラットまで測定して100分の1(ポイント)に四捨五入しています。

この測定方法がいかに精密か実感してわかるには1ポイント(100分の1カラット)が14000分の1オンスより小さいということを考えれば分かります。

ポイントという用語は消費者を混乱される場合があり、ポイントは石のファセットの数のことだと思ったり、百分の1を明確にする小数点のことだと考えることがあります。

この用語を販売の際に使用する場合は、意味を説明する必要があります。

1カラットを超すと、ダイヤモンドの重量は一般にカラット(整数および少数)で表示されます。

例えば1.03カラットの石を説明する場合、大抵の専門家は「ワンポイントオースリーカラットもしくは、ワンオースリー」と言います。

1カラット未満の場合は100分の1で表すこともありますが、通常はポイントを使用しています。

例えば、重量0.83カラットのダイヤモンドの場合、「100分の83カラット」と言う専門家はほとんどおらず、大抵の専門家は「83ポイント」と言うか、あるいは「83ポインター」と呼ぶます。

ペーパーウェイトの大きさのダイヤモンドを求める顧客を見つけるのは非常に困難。

今まで記録された中で最大のダイヤモンドであるカリナンは、原石で3,106,75カラット(21.9オンスをわずかに上回る)重量があります。

カリナンの原石からカットされた最も大きな宝石は、530.20カラットです。

この石はファッション加工したダイヤモンドとしては世界最大です。

しかし、数年ごとに鉱夫が新しい巨大な石に光をあてています。

現在知られている10個の最大級のダイヤモンドのうち7個は20世紀に発見されたものです。(3個は1970年以降に発見されました。)

大抵の場合、大きな原石ダイヤモンドからは1個ないし2個(あるいは数個)の大きな石と比較的小さい石が数多くカットされます。

カリナンからは105個の石がカットされ、加工仕上げされました。

記録に残る2番目めに大きな原石結晶は995カラットのエクセルシオーですが、これは21個の石にカットされました。

そのうち最大の石は69.80カラットです。

ジュエリーに使われるダイヤモンドの重量は1ポイント以上から100カラット以上まで幅がありますが、大多数は5ポイントから1カラットの間です。20ポイント未満のダイヤモンドは通常メレー(ベリーの韻を踏んでいます)と呼ばれています。

ダイヤモンド裸石(ルースダイヤモンド)は、ジュエラー用天秤で重量を直接量ることができます。

しかし枠付きダイヤモンドの場合は石の寸法を測って重量推定公式を使うことにより重量を算出しなければなりません。

重量推定は実測した場合と比べると精度が低くなりますが、それでも石を枠からはずさずに鑑定者が妥当な評価をできる程度には正確です。

重量が増すにつれて価格も上がりますが、大きい石が比較的少ないので、重量が増すと1カラットあたりの価値も上がります。

例えば、4カラットの石をカットできる原石結晶は1カラットの石をカットできる原石よりかなり少ないので、カッターが支払う1カラットあたりの価格は大きい方の結晶が小さい方より高くなります。

とすれば、1カラットのダイヤモンド4個の合計の値段は、同程度の品質の4カラットのダイヤモンド1個に支払われる金額よりかなり低いことになります。

ダイヤモンドの4C INDEX:

筆者運営サイト: